年間キャンペーンカレンダー(いつ・何を始めるかの目安)
季節イベント別に「いつ頃から何をし始めると良いか」の目安をまとめたカレンダーです。
まずは年間のキャンペーン計画をざっくり立ててから、目的や応募方法、景品設計を組み合わせて企画を検討していく流れがおすすめです。
| 月 | 主なイベント・キャンペーン | 2〜3か月前からやること | 1か月前〜直前にやること | 実施期間中にやること |
|---|---|---|---|---|
| 1月 |
年始セール
福袋キャンペーン
お年玉キャンペーン (バレンタイン本番の直前期) |
・前年11〜12月から、福袋の中身・価格帯・在庫数を決定 ・ECの場合は抽選・予約システムを準備 ・店舗装飾・POP・DMのラフ案作成 |
・LPやチラシ、メルマガ・SNSでの告知開始 ・会員向けの先行予約・先行販売 ・スタッフ向けマニュアル・Q&A共有 |
・在庫状況に応じて告知クリエイティブを差し替え ・SNSで当日の売場や福袋開封の様子を発信 ・売れ筋の把握と次年度に向けたメモ |
| 2月 |
バレンタインキャンペーン ・ギフト・スイーツ・コスメなどの販促がピーク |
・12月〜1月にギフト商品の企画・仕入れ・コラボ先の調整 ・診断コンテンツやSNSキャンペーンの企画・開発 ・百貨店・ECモールの催事出店計画 |
・特設ページ公開、SNSでのカウントダウン投稿 ・サンプル配布・試食会などの体験施策 ・インフルエンサー・クリエイターとのタイアップ投稿 |
・SNSハッシュタグ投稿の拡散・リポスト ・在庫・人気商品の偏りを見て陳列・レコメンドを調整 ・ホワイトデー向けに「次の一手」を案内 |
| 3〜4月 |
春の新生活・入学シーズン ・家電・家具・教育サービスなどの需要期 |
・1〜2月に新生活向けセット商品の企画 ・ターゲット(学生・新社会人・転居層)のペルソナ整理 ・クーポン・ポイント施策の設計 |
・新生活特集ページ公開 ・「セット購入で割引」「まとめ買いで〇円OFF」などの訴求 ・比較記事・HowToコンテンツの公開 |
・ユーザー投稿(部屋のビフォーアフター等)のSNS紹介 ・アンケート・レビュー取得 ・来年に向けた商品ラインナップの見直し |
| 6〜8月 |
夏の商戦
サマーセール
夏フェス・レジャー連動 ・レジャー・旅行・飲料需要が高まる時期 |
・4〜5月に企画決定(写真投稿・レシート応募・フォトコンなど) ・タイアップ先(レジャー施設・観光地)の調整 ・景品・ノベルティの発注・在庫確保 |
・梅雨明け前後からティザー告知開始 ・店頭・ECサイトのビジュアルを夏仕様に変更 ・「早期購入特典」「先行予約特典」の設定 |
・SNSでのユーザー投稿の紹介・二次利用 ・気温・天候に応じたプロモーションの強弱調整 ・秋商戦へのクロスセル(ハロウィン・冬物への橋渡し) |
| 9〜10月 |
ハロウィンキャンペーン
秋の収穫・味覚フェア ・仮装・フォトスポット・お菓子需要が中心 |
・7〜8月にイベント・装飾・フォトスポットの企画 ・店舗・商業施設との合同イベント調整 ・仮装コンテストやフォトコンのルール設計 |
・9月中旬から店頭・ECのビジュアル切り替え ・週末イベントの告知・予約受付 ・SNS上でのハッシュタグキャンペーン告知 |
・イベント当日の様子をライブ配信・ストーリーズで発信 ・来場者アンケート・レビューの取得 ・クリスマス・年末商戦への誘導 |
| 11〜12月 |
クリスマスキャンペーン
年末商戦
ボーナス商戦 ・ギフト・年末消費・初売りへの接続を意識 |
・9〜10月にクリスマス商品・ギフトセットの企画 ・インスタントウィンやデジタルギフト施策の設計 ・広告・プロモーション予算の配分決定 |
・11月中旬〜ブラックフライデー頃から本格告知 ・アドベントカレンダー的なカウントダウン施策 ・在庫に応じた価格・セットの微調整 |
・購入者のUGC(ツリー・パーティー写真等)の活用 ・お歳暮・年末のご挨拶用途の訴求 ・年始セール・福袋への誘導案内 |
周年・オープン記念キャンペーンの逆算スケジュール
周年キャンペーンや新店舗オープンは、日付そのものは企業ごとに異なりますが、
どの企業でも「実施3か月前」くらいから準備を始めると余裕を持って組み立てられます。
ここでは、実施月を「0」としたときの逆算スケジュールを例示します。
| 種類 | 実施3か月前 | 実施2か月前 | 実施1か月前 | 実施2週間前〜直前 | 当日〜期間中 |
|---|---|---|---|---|---|
| 周年キャンペーン |
・周年のテーマ・メッセージを決定 ・予算・KPI・実施チャネル(店頭・Web・SNS)の方針決定 ・過去実績や顧客データを確認し、大枠企画を絞り込み |
・具体的な施策(フォロリツ、総選挙、スタンプラリー等)を決定 ・デザイン制作・システム要件整理(応募フォーム・抽選機能など) ・景品・ノベルティの発注 |
・LP・バナー・店頭POPの入稿・最終確認 ・社員・スタッフへの共有・トレーニング ・プレスリリース案・SNS告知文の準備 |
・ティザー告知・カウントダウン投稿開始 ・一部の常連顧客・会員向けに先行案内 ・店舗・サイトの表示テスト・動作確認 |
・日々の応募状況・売上をモニタリング ・SNS上の反応にあわせて投稿内容・広告を微調整 ・終了後にアンケート・結果レポートを作成し、翌年に活かす |
| オープン記念キャンペーン |
・オープン日とキャンペーン期間を決定 ・「先着特典」「購入特典」「地域コラボ」など軸を決める ・周辺エリアの競合・人流の調査 |
・チラシ・ポスティング・交通広告などオフライン施策の企画 ・LINE友だち登録やSNSフォローでの事前キャンペーン設計 ・店舗オペレーション(導線・レジ体制)の検討 |
・店頭ビジュアル・什器・POPの最終調整 ・従業員のシフト・レジ研修・接客トーク共有 ・Web・SNSキャンペーンと連動した事前告知の開始 |
・近隣住民向けの折込・ポスティング ・試食・試飲会などプレオープンイベント ・メディア・インフルエンサーへの内覧会 |
・混雑状況を見ながら入店整理・導線を調整 ・SNSで当日の盛り上がりを発信し、翌日以降の来店につなげる ・来店者アンケート・会員登録の獲得 |
周年キャンペーン
周年キャンペーンは「◯周年」「創業記念」「発売◯周年」などの節目を、単なるお祝いで終わらせず、ブランドの歴史や利用シーンをあらためて伝えるための施策です。既存顧客には感謝を伝えてロイヤルティを高め、新規顧客には商品やサービスを知ってもらう接点をつくれるため、SNS拡散、レシート応募、LINEスタンプラリー、店頭連動など複数の手法と相性があります。企画時は「周年の数字をどう景品や参加条件に反映するか」「ユーザーが参加したくなる文脈を作れるか」を軸にすると、記念性と販促効果を両立しやすくなります。
目的
- 既存顧客への感謝を伝え、ロイヤルティを高める
- ブランドの歴史やストーリーを伝え、ブランド価値を訴求する
- 周年をきっかけに新規顧客への認知拡大・話題化を図る
最近のトレンド
- X(旧Twitter)・Instagramでの「フォロー&リポスト」「ハッシュタグ投稿」型
- 「総選挙」「人気投票」「診断」など、ユーザー参加型のゲーム性を付与
- 周年の数字にちなんだ景品設計(◯周年=◯名、◯周年=◯個プレゼントなど)
- LINE友だち登録+レシート応募によるマイレージ型(複数購入を促進)
オープン・クローズド・インスタントウィンなど、募集方法別の設計については、 「販促キャンペーンの種類&メリット・デメリットまとめ」との関連付けもしやすいテーマです。
代表事例① カルビー「かっぱえびせん60周年 感謝の気持ちを込めて280名様にプレゼント!」
カルビーの「かっぱえびせん」発売60周年企画は、X公式アカウントのフォローと、指定ハッシュタグ「#やめられないとまらない」を付けた引用リポストで応募できるキャンペーンです。景品は60周年の「還暦」を想起させるオリジナルちゃんちゃんこで、合計280名にプレゼントされる設計でした。参加条件自体はシンプルですが、周年の数字と景品の意味が結びついているため、単なるプレゼント企画ではなく「一緒に60周年を祝う」空気を作れている点が特徴です。商品名やブランドコピーと相性の良いハッシュタグを使うことで、投稿が拡散されたときにもブランド想起につながりやすくなっています。
代表事例② 明星食品「一平ちゃん発売30周年企画 クセがつよい一平ちゃん復活総選挙」
明星食品の「一平ちゃん発売30周年企画」は、復活してほしいフレーバーをユーザーに選んでもらう総選挙型のキャンペーンです。X公式アカウントをフォローし、投票番号を添えて引用リポストすることで参加でき、抽選で300名に「一平ちゃん夜店の焼そば ソース」1ケースが当たる内容でした。周年キャンペーンでありながら、ユーザーの投票結果が商品化に結びつく設計になっているため、参加者に「自分の一票が企画に反映される」感覚を持ってもらいやすい点が優れています。過去フレーバーの復活は既存ファンの記憶を刺激しやすく、発売後の購買にもつなげやすい施策です。
代表事例③ キユーピー「キユーピーマヨネーズ 発売100周年デジタルスタンプラリー」
キユーピーは「キユーピーマヨネーズ」発売100周年に合わせ、LINE公式アカウントを起点にしたデジタルスタンプラリーを実施しました。スタンプは全国の現地イベントへの参加、公式サイトでの買い物、アンケート回答、クイズなどで獲得でき、一定数を集めると限定壁紙やキユーピーポイント、100周年記念瓶、オリジナルチャーム、ファンミーティング招待など段階的な特典に応募できる設計です。現地イベントだけに限定せず、オンラインでも参加できる導線を用意しているため、参加ハードルを調整しながら長期接触を作れている点が参考になります。100周年という大きな節目を、単発の懸賞ではなく継続参加型の体験に落とし込んだ事例です。
代表事例④ セイカ食品「ありがとう!ボンタンアメ100周年キャンペーン」
セイカ食品の「ボンタンアメ」100周年キャンペーンは、X公式アカウントのフォローと「#ボンタンアメ100箱でしたいこと」を添えた引用リポストで応募できる企画です。景品はボンタンアメ100箱を10名、ボンタンアメエコバッグを100名にプレゼントする内容で、100周年の数字を景品数や訴求にわかりやすく反映しています。ハッシュタグでは「100箱をどう使いたいか」という想像しやすいお題を設定しており、友人や家族に配る、昔の思い出と結びつけるなど、ユーザー自身のエピソードが集まりやすい構造になっています。長年愛される商品ほど、単なる応募数だけでなく思い出や利用シーンを集めることで、ブランドの歴史を自然に可視化できます。
代表事例⑤ よつ葉乳業「公式インスタ開設7周年記念 #よつ葉との思い出 プレゼントキャンペーン」
よつ葉乳業は公式Instagram開設7周年を記念し、「#よつ葉との思い出」を付けた写真投稿型キャンペーンを実施しました。応募条件は公式アカウントのフォローと写真投稿で、景品としてよつ葉製品セットを用意しています。投稿対象はよつ葉製品を使った料理や公式キャラクターに関連するものなど、必ずしも購入直後の商品写真に限定されていないため、ユーザーが自分の生活や思い出と結びつけて投稿しやすい点が特徴です。写真投稿は応募ハードルが高くなりやすい一方、集まった投稿はUGCとしてブランド理解を深める資産になりやすく、毎年恒例化することでファンとの接点を継続しやすくなります。
オープン記念キャンペーン
オープン記念キャンペーンは、新店舗・新施設の認知を短期間で広げ、初回来店や初回購入を作るための施策です。来店先着特典、購入金額に応じたノベルティ、LINE友だち登録クーポン、SNS投稿企画、プレオープン招待などを組み合わせることで、オープン前の期待感づくりからオープン直後の集客、再来店の導線まで設計できます。特に実店舗では、オープン当日の混雑対応や在庫切れ、特典配布条件の誤認が起こりやすいため、告知文・店頭POP・スタッフ向けQ&Aを早めにそろえておくことが重要です。
目的
- 新店舗・新施設の存在を短期間で広く認知させる
- オープン初期の来店・体験数を最大化する
- 地域とのつながり・話題性を演出し、ファン化のきっかけを作る
最近のトレンド
- オープン初日〜数日の先着ノベルティ配布(スイーツ・グッズなど)
- 一定金額以上の購入で限定グッズをプレゼントする購入特典
- 地元企業やキャラクターとのコラボグッズ企画
- オープン前からのLINE友だち登録・事前予約キャンペーンで初動の集客を仕込む
代表事例① ユニクロ 新宿本店「オープン記念キャンペーン」
ユニクロ新宿本店は、2024年10月25日のオープンに合わせ、来場先着で「特製ロゴ入り 文明堂どら焼き」を配布し、税込10,000円以上の購入者には「ラウンドミニショルダーバッグ 3WAYコンパクト」を進呈するなど、来店と購買の両方を促す企画を展開しました。さらに、オリジナルデザインショッパー、新宿高野やUTOWAとの特典、新宿の老舗企業・地域ブランドとのコラボグッズも展開しており、単なる値引きではなく「新宿本店らしさ」を前面に出した構成です。新宿初のUNIQLO COFFEEや地域企業とのUT・トートバッグなども話題づくりに寄与し、店舗体験そのものをキャンペーンの一部にしている点が参考になります。
代表事例② VS PARK イオンモールKYOTO店「オープン記念7大キャンペーン」
VS PARK イオンモールKYOTO店は、2023年12月14日のグランドオープンに合わせ、オープン記念7大キャンペーンを実施しました。10月24日から始めたLINE友だち事前登録では、12月13日までに登録した人へ、オープン直後の4日間に使える「120分1,000円」のクーポンを配布しています。ほかにも、Xのフォロー・リポストによる無料招待、インフルエンサーや近隣住民の招待、999円のお試しWEBチケット、交通広告連動企画、ペア割、Instagramフォロワー向けのインフルエンサー割など、オープン前・直前・オープン後で役割の異なる施策を分けています。事前登録で見込み客を集め、オープン直後に来場理由を作る流れが明確です。
代表事例③ BoConcept 大阪なんば店「夢の部屋、差し上げます。」
北欧デンマーク発のインテリアブランドBoConceptは、大阪なんば店のオープンに先立ち、抽選で1名に200万円分の家具が当たる「夢の部屋、差し上げます。」キャンペーンを実施しました。応募には会員プログラム「MyBoConcept」への登録が必要で、店舗壁面のインスタレーションに映し出される椅子の数を当てるという参加型の仕掛けを設けています。高額景品による話題性だけでなく、オープン前に店舗の存在を知ってもらい、LINE連携を含む会員登録へつなげている点が特徴です。家具やインテリアのように検討期間が長い商材では、初回来店だけでなく、以後の相談・提案につながる顧客接点を獲得する設計が重要になります。
夏の商戦キャンペーン
夏はレジャー、旅行、飲料、アイス、スイーツ、交通、イベントなど複数の需要が同時に高まる時期です。SNSでは「夏休み」「旅」「フェス」「涼しさ」などの投稿テーマを作りやすく、購入促進ではレシート応募やポイント還元、イベント連動ではシリアルコードや来場特典との相性が良くなります。夏施策では、季節感のあるビジュアルだけでなく、応募期間を長めに取る、複数タームに分ける、旅行や翌シーズンの再訪につながる景品を入れるなど、参加の継続性をどう作るかが成果に影響します。
目的
- 夏シーズンの需要ピークで売上を最大化する
- ブランドと「夏の楽しい体験」のイメージを結びつける
- 旅行・レジャー文脈のUGCを増やして話題化する
最近のトレンド
- 「#夏◯◯」「#ニッポンの夏休み」など季節ハッシュタグを使ったフォトコンテスト
- レジャー施設やホテルとのタイアップで旅行券・宿泊券を景品にする
- レシート応募+スイーツ写真投稿で当選確率アップなど、購入+UGCを組み合わせる
代表事例① 新富良野プリンスホテル「ふら夏インスタキャンペーン」
新富良野プリンスホテルの「ふら夏インスタキャンペーン」は、富良野エリアの夏の魅力を写真投稿で広げるInstagram施策です。応募者は新富良野プリンスホテル、富良野スキー場、風のガーデンのいずれかのアカウントをフォローし、「#ふら夏2024」を付けてテーマに沿った写真を投稿します。景品には新富良野プリンスホテルの1泊朝食付き招待券、富良野スキー場のリフト1日券、富良野ゴルフコースのプレー券、ディナーブッフェ招待などが用意されており、夏の投稿をきっかけに冬や翌年の来訪にもつながる設計です。複数アカウントのうち1つ以上をフォローすれば参加できる条件も、地域全体の回遊や認知拡大を意識したものといえます。
代表事例② 堅あげポテト「夏を噛みしめよう!30周年フォトコンテスト」
堅あげポテトの発売30周年フォトコンテストは、周年と夏のライフスタイルを掛け合わせたUGC施策です。応募者は「堅あげポテト」公式Instagramアカウントと東京カメラ部のキャンペーン専用アカウントをフォローし、「#ニッポンには堅あげポテトがある」に加えて、「#ニッポンの夏休み」「#大人のリセット時間」「#噛むほどうまい」などの部門別ハッシュタグを付けて写真を投稿します。景品は、堅あげポテト1ケースやご当地味の詰め合わせ、JTB旅行券、Amazonギフトカードなど、投稿テーマと親和性のある内容です。商品そのものの写真だけでなく「食べたくなるシーン」を募集しているため、ブランドの利用場面をユーザーの投稿から広げられます。
代表事例③ 製菓メーカー「夏の手作りスイーツ祭り レシート応募キャンペーン」
製菓材料メーカーの「夏の手作りスイーツ祭り ワクワクレシート応募キャンペーン」は、対象商品を税込300円以上購入したレシートを撮影し、応募フォームから画像をアップロードして参加する購入促進型の施策です。景品には、えらべるPay 5,000円分やWチャンス賞のナッツ詰め合わせが用意されていました。特徴的なのは、対象商品を使用したスイーツ画像をレシート画像と一緒にアップロードすると当選確率が3倍になる点です。購入証明だけで終わらせず、夏休みの親子調理や手作りスイーツの投稿を促すことで、購買とUGCを同時に作っています。
代表事例④ 濵田酒造「夏はしゅわっとCHILL GREEN!Instagramキャンペーン」
濵田酒造の「夏はしゅわっとCHILL GREEN!」は、Instagram公式アカウントをフォローし、指定投稿に「いいね!」をすることで応募できるシンプルなSNSキャンペーンです。景品は「夏はしゅわっとCHILL GREEN」セットで、指定投稿にボタニカルをイメージするコメントを入れると当選確率が上がる設計でした。フォロー&いいねだけでも参加できる一方で、コメントによる追加アクションを設けることで、投稿の反応量やユーザー参加度を高めています。キャンペーン以外の投稿でおすすめの飲み方も発信しており、獲得したフォロワーに商品理解を深めてもらう導線がある点も参考になります。
代表事例⑤ WESTER「夏だ!1億ポイントどどんとバックキャンペーン」
WESTERの「夏だ!1億ポイントどどんとバックキャンペーン」は、夏の旅行需要に合わせた大型ポイント還元施策です。専用ページからWESTER IDでエントリーし、「e5489」または「EXサービス」で期間中に一定金額以上を予約することで参加できます。景品はWESTERポイントで、抽選による総額1億ポイントに加え、条件を満たした利用者に購入総額の10%ポイントを還元する仕組みも用意されていました。抽選の期待感と、条件達成でもらえる特典を併用することで、鉄道利用や会員登録を促している点が特徴です。夏の移動需要が高まるタイミングに、予約・会員化・利用促進をまとめて設計した事例といえます。
代表事例⑥ バスカーボール「サマソニを盛り上げよう!」キャンペーン
バスカーボールは、都市型ミュージックフェスティバル「SUMMER SONIC 2024」への出店を記念し、XとInstagramを活用したSNSキャンペーンを実施しました。Xでは公式アカウントをフォローして投稿をリポストし、「#バスカーボールで乾杯」を付けて飲みながら聴きたい曲を引用投稿する流れ、Instagramでは公式アカウントのフォローと投稿へのいいねに加え、コメントでWチャンスに応募できる流れです。景品はオリジナルリストバンドやユニフォームで、当選者がフェス会場で身につけることで追加の露出も期待できます。イベントの熱量とブランド体験をつなげる、夏らしい参加型施策です。
年末商戦・クリスマスキャンペーン
年末商戦・クリスマスキャンペーンは、ギフト需要、限定商品、家族や友人とのイベント、1年の振り返りといった感情的な文脈を作りやすい時期です。Xではフォロー&リポストやインスタントウィンで短期間の拡散を狙いやすく、Instagramでは写真投稿やクリスマス限定パッケージのUGC、LINEでは限定クーポンや会員向け配信と相性があります。単に「クリスマスだからプレゼント」ではなく、商品イメージと季節テーマをどう結びつけるか、ユーザーにどんな投稿や参加体験をしてもらうかを設計することが大切です。
目的
- クリスマス〜年末の購買意欲の高まりを売上につなげる
- ブランドを「特別な日のご褒美」「ギフト」の文脈で想起させる
- SNS上での話題化とフォロワー増加を狙う
最近のトレンド
- 「1日1回ひけるくじ」「その場で結果がわかる」Xインスタントウィン
- Amazonギフト券や自社ポイントなどデジタルギフトを景品にする
- クリスマスエピソード・今年の頑張りなど「一年の振り返り」を募る投稿企画
代表事例① アサヒ飲料「カルピスのホワイトクリスマスキャンペーン」
アサヒ飲料の「カルピスのホワイトクリスマスキャンペーン」は、X公式アカウントをフォローし、対象投稿をリポストするだけで応募できるインスタントウィン形式の施策です。抽選で500名に「カルピス」1ケースが当たり、当落結果は即時返信される動画の最後で確認できる仕組みでした。参加ハードルが低く、結果がすぐわかるため短期間で参加数を伸ばしやすい構成です。「ホワイトクリスマス」という季節テーマと、白い飲料であるカルピスのイメージが自然に重なっており、景品とコピーの親和性が高い事例です。
代表事例② 雪印メグミルク「クリスマス エピソードコンテスト」
雪印メグミルクは、「雪印北海道バター」を使ったクリスマスの思い出やエピソードを募集する参加型キャンペーンを実施しました。応募者は公式アカウントをフォローし、「#バターとわたしのクリスマス」と「#雪印北海道バター」を付けてエピソードを投稿します。フォロー&リポストでQUOカードPayが当たる導線もあり、拡散と投稿参加の両方を狙える構成です。商品を直接訴求するだけでなく、家庭のクリスマスや手作り料理の思い出に寄り添わせることで、ブランドへの共感を高めるUGC施策になっています。
代表事例③ KURAND「KURANDサンタからのプレゼント」
お酒のオンラインストアKURANDは、フォロー&リポストに加えて「今年1年でがんばったこと」をリプライする参加条件を設けたクリスマスキャンペーンを実施しました。景品には祝福のスパークリング酒を用意し、年末の振り返りとクリスマスのご褒美感を結びつけています。リポストだけで終わらせず、ユーザー自身の言葉を投稿してもらうことで、ブランドと参加者の間に双方向のコミュニケーションを作っている点が特徴です。高単価商材や嗜好品では、単純な拡散数よりも、ファンの熱量やエピソードを集める設計が向いています。
代表事例④ レイク「#がんばれサンタ大悟キャンペーン」
レイクは、千鳥・大悟さんをサンタクロースに見立てた「#がんばれサンタ大悟キャンペーン」を展開しました。公式アカウントのフォロー、対象投稿のリポストまたはいいねで参加でき、Amazonギフトカードが期間中最大250名に当たる内容です。特徴的なのは、ユーザーのリポストやいいねなどのアクションに応じて当選者数が増えていく仕組みで、参加者が自分の行動でキャンペーン全体を盛り上げている感覚を持ちやすくなっています。金融サービスの広告色を抑え、エンタメ性を加えて参加しやすくした点が参考になります。
代表事例⑤ 神戸須磨シーワールド「#オルシーに願いを」キャンペーン
神戸須磨シーワールドは、クリスマスシーズンに公式キャラクター「オルシー」へ願い事を届けるキャンペーンを実施しました。参加者は公式アカウントをフォローし、「#オルシーに願いを」を付けて投稿するほか、パーク内ポストに願いを投函する方法でも参加できます。SNS投稿だけでなく現地参加も用意しているため、オンライン上の拡散と施設内体験をつなげられる点が特徴です。2024年6月開園の新しい施設として、クリスマスの習慣とキャラクターの世界観を結びつけ、親近感やファン化を促すUGC活用事例です。
年始セール・福袋キャンペーン
年始は「初売り」「福袋」「お年玉」「運試し」など、生活者が自然にキャンペーンへ参加しやすい言葉を使える時期です。福袋は限定性とお得感で購買を促しやすく、SNSでは正月くじやお年玉プレゼントのように、短期間で参加数と拡散を取りにいく施策が多く見られます。年末から年始にかけては休暇中にSNSを見る時間が増え、ECやアプリの利用も伸びやすいため、会員登録・アプリ起動・来店予約・初回購入といった目的をキャンペーンに組み込みやすいのが特徴です。
目的
- 年始の「お得に買いたい」需要を一気に取り込む
- 新規顧客にブランドを試してもらうきっかけを作る
- 既存顧客に「今年も買う理由」を提供し、リピートを促進する
最近のトレンド
- ECサイト・アプリでのオンライン抽選・事前予約制福袋
- 「体験型」「テーマ型」「サブスク型」「デジタル福袋」など中身の多様化
- 自社ポイントやデジタルギフトを配る「お年玉SNSキャンペーン」
代表事例① スターバックス「オンライン抽選制福袋」
スターバックスの福袋は毎年注目度が高く、オンライン抽選制によって購入希望者の集中や店頭混雑を抑えながら、限定性を高めている事例です。福袋限定のバッグやタンブラー、ドリンクチケットなどを組み合わせることで、「ここでしか手に入らない」特別感と、購入後の再来店を促す仕掛けを両立しています。福袋は単なる在庫消化ではなく、ブランド体験を詰め合わせる企画として設計することで、購入者の満足度や翌年への期待感を高められます。
代表事例② カルディコーヒーファーム「食品福袋/コーヒー福袋」
カルディコーヒーファームの福袋は、「食品福袋」「コーヒー福袋」などテーマごとに複数種類を用意している点が特徴です。世界各国の食品や定番のコーヒー豆など、ブランドらしい品ぞろえを詰め合わせることで、お得感だけでなく「新しい味との出会い」を演出しています。ユーザーが自分の関心に合わせて選べるため、食品好き、コーヒー好き、毎年購入する既存ファンなど、複数の層に訴求しやすい構成です。テーマ設計が明確な福袋は、SNSで中身を紹介されやすく、購入後の話題化にもつながります。
代表事例③ デジコ「新春お年玉プレゼントキャンペーン」
デジコの「新春お年玉プレゼントキャンペーン」は、X公式アカウントをフォローし、対象投稿をリポストしたうえで専用URLから抽選に参加する流れでした。最大10,000円相当のデジコポイントが毎日100名に当たる内容で、デジタルギフトならではの「その場で当たり、すぐ使える」体験を提供しています。毎日抽選できる設計により、一度外れても翌日に再参加する理由が生まれ、短期間でも継続的な接触を作りやすくなります。自社サービスを景品にすることで、認知拡大と見込み顧客の育成を同時に狙っている点も参考になります。
代表事例④ メルカリ「正月くじ2025」
メルカリの「正月くじ2025」は、X公式アカウントをフォローし、対象投稿をリポストするだけで参加できる年始キャンペーンです。抽選で160名に最大10,000円分のメルカリポイントが当たり、通知で結果を確認できる仕組みでした。ポイント景品はアプリ内での購買行動に直結しやすく、キャンペーン参加後の利用促進にもつながります。また「正月くじ」という名称により、年始の運試しとして参加しやすい雰囲気を作っている点も特徴です。毎年恒例化しやすい企画名を持たせることで、ユーザーに「年始といえばこのキャンペーン」と想起してもらいやすくなります。
代表事例⑤ 雪の宿「年越しおかしで大感謝祭キャンペーン」
「雪の宿」は、年末年始の団らんシーンに合わせて「#年越しおかし」をテーマにしたXキャンペーンを実施しました。応募方法は公式アカウントのフォローと対象投稿のリポストで、景品には自社商品の詰め合わせを用意しています。年越しや家族時間と相性の良いお菓子を景品にすることで、季節の過ごし方と商品利用シーンが自然につながっています。応募条件はシンプルながら、ハッシュタグで利用場面を提示しているため、ユーザーが「年末に食べるお菓子」として商品を思い浮かべやすい事例です。
代表事例⑥ 丸美屋「家族の初夢キャンペーン」
丸美屋の「家族の初夢キャンペーン」は、Webとハガキの両方で応募できる年始施策です。正解者の中から抽選で現金100万円が当たるオープン懸賞と、商品についているマークを集めて応募するクローズド懸賞を組み合わせ、自社商品詰め合わせなども用意しています。誰でも参加できる導線と、購入者限定の導線を同時に設けることで、新規接点と既存顧客の購買促進を両立している点が特徴です。年始らしい「初夢」という言葉と高額景品の話題性により、幅広い年代に訴求しやすいキャンペーンになっています。
バレンタインキャンペーン
バレンタインはチョコレートやスイーツだけでなく、コスメ、雑貨、家電、モバイルアクセサリー、キャラクターコラボなど、幅広い業種が「ギフト」「自分へのご褒美」「推し活」「話題づくり」と結びつけやすい商戦です。近年は、フォロー&リポストのような拡散型だけでなく、ギフト診断、性格診断、AR体験、限定パッケージ投稿、コメント参加型など、ユーザーが楽しみながら参加できる企画が増えています。バレンタインの文脈は甘さや恋愛だけに寄せすぎると対象が狭くなるため、誰に贈るのか、どんな気持ちを後押しするのか、あえてどの層に刺すのかを明確にすると企画が作りやすくなります。
目的
- ギフト需要を取り込み、単価アップ・まとめ買いを促す
- 「自分へのご褒美」「推しへのギフト」など多様な動機に対応する
- 若年層を中心に、SNS上での話題化とファン化を進める
最近のトレンド
- X上で完結する「ギフト診断」「性格診断」とSNS拡散を組み合わせた企画
- 「バレンタインに何もなかった人限定」など、あえてターゲットを絞るコピー
- 推し活×AR・キャラクターコラボで若年層向けの体験型キャンペーン
代表事例① 資生堂「バレンタインギフト診断キャンペーン」
資生堂の「バレンタインギフト診断キャンペーン」は、Xの投稿内リンクをたどるだけでターゲット別のおすすめコスメがわかる診断型施策です。応募は公式アカウントのフォローと診断結果のリポストで完了し、抽選で資生堂パーラースイーツが当たる内容でした。外部サイトへの移動を前提にせず、投稿から診断結果までたどりやすい導線にしているため、参加ハードルが低く、診断結果のシェアによる拡散も期待できます。ギフト選びに迷うバレンタインの悩みを、診断コンテンツとして解決している点が参考になります。
代表事例② エースコック「バレンタインに何もなかった人限定プレゼントキャンペーン」
エースコックは「バレンタインに何もなかった人限定」という、あえて対象者を絞ったXキャンペーンを実施しました。応募方法は公式アカウントのフォローと対象投稿のリポストで、ギフトBOXに詰めたエースコック商品が当たる内容です。バレンタイン施策は「贈る」「もらう」に寄りがちですが、この事例は「何もなかった」という少し自虐的で共感しやすい切り口にすることで、参加者が自分ごと化しやすくなっています。景品もカップめんという日常商品にすることで、気軽さと親しみやすさが出ています。
代表事例③ 明治「#推しチョコバレンタイン」(TikTok ARキャンペーン)
明治の「#推しチョコバレンタイン」は、推し活トレンドとバレンタインを組み合わせたTikTok施策です。対象商品をカメラで写すと人気アイドルグループがARで登場する企画で、商品購入後の体験価値を高めています。単にチョコレートを買ってもらうだけでなく、推しと一緒にバレンタインを楽しむという参加体験を作っているため、若年層がSNSで共有したくなる要素があります。パッケージや商品をARの入口にする設計は、店頭購買とデジタル体験をつなげたいキャンペーンで参考になります。
代表事例④ リンツ「リンドール診断(LINE)」
リンツの「リンドール診断」は、公式LINE上で質問に答えるとおすすめフレーバーが提案され、店舗で使えるクーポンが当たる診断キャンペーンです。チョコレートのフレーバー選びをパーソナライズ体験に変え、診断結果からクーポン利用、実店舗への来店へ自然につなげています。バレンタインのように選択肢が多い商戦では、ユーザーが迷いやすい点を診断で解消すると、購買の後押しになりやすくなります。LINE上で完結するため、友だち登録後の継続配信にもつなげやすい施策です。
代表事例⑤ 有楽製菓「ブラックバレンタインキャンペーン」
有楽製菓のブラックサンダーは、96分間限定で「#ブラックバレンタイン」と好きなブラックサンダーシリーズを付けて引用リポストするキャンペーンを実施しました。公式アカウントのフォローと指定条件での引用リポストが応募条件で、抽選で豪華商品が当たる内容です。時間制限を設けることで希少性を作り、好きなシリーズを答える要素によってコメント参加のゲーム性も加えています。短時間で話題化したい場合、応募期間をあえて絞ることで「今すぐ参加しなければ」という動機を作れる事例です。
代表事例⑥ MOTTERU「バレンタインキャンペーン」
モバイルアクセサリーブランドのMOTTERUは、バレンタインに合わせてダイレクトモバイルバッテリーを訴求するXキャンペーンを実施しました。板チョコ2枚分の軽さやType-Cコネクタ一体型といった商品特徴を、バレンタインの文脈に合わせて紹介し、好きなカラーをプレゼントする内容です。チョコレートそのものではない商材でも、「贈り物にしやすい」「色を選ぶ楽しさがある」「軽くて実用的」という切り口を作れば、季節イベントに自然に接続できます。定番のフォロー施策に、商品特徴が伝わるコピーを組み合わせている点が参考になります。
代表事例⑦ かどや製油「太白ごま油×シナモロール お菓子作り大作戦!!キャンペーン」
かどや製油は、バレンタインデーやホワイトデー、シナモロールの誕生日に向けて、「かどやの太白ごま油」とサンリオのシナモロールを組み合わせたキャンペーンを実施しました。太白ごま油は香りや風味が穏やかでお菓子作りにも使いやすい商品であり、バレンタインの「手作りスイーツ」文脈と自然に接続できます。応募方法はLINEからの応募やレシート応募などが用意され、購入促進とキャラクターコラボによる話題化を両立している点が特徴です。チョコレートそのものではない商材でも、使い方やシーンを明確にすれば、季節イベントに合わせたキャンペーンとして成立させられます。
周年・季節イベントキャンペーンで事前に確認したいこと
周年・季節イベントキャンペーンは、実施時期が決まっているぶん、告知開始日・応募締切・景品発送日から逆算して準備を進めることが重要です。特に年末年始、バレンタイン、夏休み、クリスマスなどは他社施策も集中するため、景品やクリエイティブだけでなく、応募受付後の問い合わせ対応や抽選・発送まで見据えて設計しておきましょう。
確認しておきたい主な項目
- 実施目的を「認知拡大」「来店促進」「購入促進」「会員獲得」などに分け、KPIを決める
- 応募条件、対象商品、対象期間、当選人数、景品発送時期を応募規約に明記する
- レシート応募やSNS投稿など、ユーザーが迷いやすい参加条件はLPやFAQで補足する
- 応募数が増えた場合に備え、問い合わせ窓口・抽選作業・発送作業の担当範囲を決めておく
- イベント終了後は応募数、購入数、SNS反応、問い合わせ内容を振り返り、次回施策に活かす



